手紡ぎのぬくもり
チャムランでも人気の ネパールヘンプ
特に チャムランのhiroはヒマラヤンマテリアルのヘンプやシルクに出会って、ヘンプアクセサリーに大きく幅が出ました。今ではここのヘンプ糸は無くてはならない存在です。
ヒマラヤンマテリアルの代表・遠藤昭一さんによる、解説を読むとそのこだわりが伝わってきます。こちらに記載させていただきますので、ぜひご覧下さい。
・足踏み式の糸紡ぎ機
遠藤さんから貴重な写真を提供していただきました。
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ヘンプシルクの糸についてですがシルクの糸はインド ネパールで流通しているサリーの古着を裂いて糸として再生したものです。
実際にはシルクだけではなくポリエステル等の化学繊維の素材も混じっていることがありますのでご了承ください
シルクの糸の品質はいろいろなグレードがありますがヒマラヤンマテリアルのシルクの糸はミディアムグレードのものを使用しています。
シルクの糸だけだと毛羽立ちが多く切れやすいために上質な手紡ぎのヒマラヤンヘンプの糸と合わせて2本に撚りをかけています。
ヒマラヤンヘンプの糸と合わせることにより強度が増し、またコントラストも生まれるので表情豊かな糸になります。
(ヒマラヤンヘンプの手紡ぎ糸について)
すべて手作業で糸に紡いでいるために太さに差がありますが、その中でも細く均一のものを選んで商品にしています
細く撚りの強い糸の産地は主に中西ネパールのRUKUM ROLPA地方のものです。
この地域の名前をとってRUKUM ROLPAヘンプと呼びます
この地方では古くから民族衣装やロープ等にヘンプの糸を使っています。
種は貴重なタンパク源として食用に用いられています。
2本に撚っているものはこの糸をチャルカ(手回しの糸紡ぎ機)で撚りをかけています。
ソフトタイプのやや白っぽい毛羽立った感じの糸は最西ネパールのDARCHRA地方が産地です。
この地域でも民族衣装等に使われています。
この地域では原麻を灰汁でよく煮てやわらかくしてから繊維にするために、糸にするとしろっぽく、撚りもあまめなのでやや毛羽立ったかんじの糸になります。
織物にするとしろく肌触りのよい布に仕上がります。
この地域の名前をとってDARCHRA ヘンプと呼びます。
最近流通している機械紡ぎのネパールヘンプについて
最近ですがネパールでも機械紡ぎの糸が流通するようになりました。
機械紡ぎの糸は見た目には均一でやわらかいのですが、繊維を機械にかけて短くするために、細かい毛羽立ちがあります。また、機械独特の油くさいにおいがします。
手紡ぎの糸との大きな違いは繊維の長さです。
上質な手紡ぎの糸は繊維も長いため熟練したひとだと極細の丈夫な糸を作ることができます。表面もとてもなめらかです。とても手間がかかり、一日に100g程しか紡ぐことができません。
現在は熟練者の数も少なくなりつつあり、機械化がすすむにつれて村から町へ原料だけが出荷され、町の工場で機械で糸にされています。村での手仕事が減ると大きな町や海外へ出稼ぎに行くひとも増えて村の過疎化が進んでいます。
町の工場では一日に100kg程の糸を紡ぐことができますが、人の手に換算すると1000人分の仕事を一日でするという意味になり、1000人分の手仕事を奪うという意味にもな
ります。
手紡ぎのヘンプの糸を手にするとき、このような生産背景もあることを思いながら手仕事のぬくもりを感じとっていただけたらと思います。
文責 ヒマラヤンマテリアル 遠藤昭一(無断転載禁止)
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・ヘンプが生えている様子(2010年9月)
・アロー(ヒマラヤンネトル)の葉
・アローの繊維をきれいにしている様子
・ヘンプのロープをつくっている様子
その他、ヒマラヤンマテリアルのHPにネパール工場の作業の様子が紹介されておりますよ!
ヒマラヤンマテリアルのサイトはこちら
チャムランでヒマラヤンマテリアルのヘンプコードがご購入いただけます。
アクセサリーはもちろん、帽子やバッグなどの小物制作にどうぞ♪
◇2本縒りタイプ(2本を縒って、1本にしているタイプ)
少し太めなのでボリュームが出ます。
◇1本縒りタイプ
少し細めです。
◇ソフトタイプ
洗いをかけて手触りが柔かいタイプです。
◇シルク&ヘンプ
シルクとヘンプで味わいのあるものが出来ますよ。
◇ヘンプウール、アローウール
ウール混ですが、通年人気の商品です。
それぞれの特徴がありますのでいろいろお試し下さいね!
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